フジテレビは27日、東日本大震災から1年を迎える今年の“3・11の日常”を、自分のカメラで自分で撮影し、「YouTube」の特設サイトに投稿。集まった動画を編集し、1本の映画にまとめるソーシャル・ネットワークムービーのプロジェクト『Japan in a Dayジャパン イン ア デイ』の概要を発表した。エグゼクティブ・プロデューサーに、映画『エイリアン』『ブレードランナー』『グラディエーター』など知られる映画監督、リドリー・スコットとトニー・スコットの兄弟を迎え、「あの日を忘れない、あの日を心に刻もう」というメッセージを世界に向けて発信する。
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元ネタは、2010年7月に「YouTube」が立ち上げたユーザー参加型映画制作プロジェクト「Life in a Day」。世界中の人々が同年7月24日に撮影し、投稿した動画を、R・スコット監督総指揮の下、オスカー受賞監督のケヴィン・マクドナルド氏が長編ドキュメンタリー映画に仕上げた。同映画は世界各地の映画祭で上映、劇場公開され、日本でも昨年8月下旬に公開されている。
リドリー氏は「2010年に築いた『Life in a Day』フォーマットは、“映画製作に参加する機会を世界中の人々に与える”という、新しい“実験”でした。個人からの動画投稿にはそれぞれのストーリー、秘密や願望が詰まっており、送られてきた映像から“今日を生きるとはどういうことか”を見ることができたのです」という前回の成果を踏まえ、「『Japan in a Day』からも同様に、しかしもっと密に、今日をいきる“日本”の日常や希望、恐怖や夢を垣間見ることができると思います。その結果が今から楽しみです。そして、フジテレビがスクリーンを通して送る日本国へのラブレター、その成功を願っています」とコメントを寄せている。
投稿された動画の中から独創的な映像や、フジテレビの取材映像、被災地を中心に配布予定のカメラにより撮影された映像などをつなぎ合わせ、一本の映画『Japan in a Day』を製作する。完成した映画は、今秋、日本を皮切りに世界でも劇場公開予定で、国際映画祭への出品も視野に入れているという。この映画の収益の一部は、被災地に寄付する予定になっている。